思い込み、執着

うまく出来ない、うまく話せない、など自分の不得意としていること(だと思っていること)はとてもはっきりと自覚しやすい。反対に自分の得意な事って当たり前のように出来ることだから、案外、得意な事だって気付かない事が多い。

 

この、上手くできない、上手くいかないって自分が思っている事って、実は上手く出来なかった、上手くいかなかった時の事だけをしっかりと鮮明に覚えてていて、その事だけを気にしている可能性もある。それが、自分にはできないと思い込むようになる原因になる事も。

 

嫌な思いをした事にだけ意識を集中させてしまっていて、その事が自分の頭の中を支配してしまっているのではないか。その事にこだわりを持ってしまって手放せない状態ともいえる。

 

上手くいかない、上手く出来ないと、その思いから、自己嫌悪や自己否定に走ってしまうのもここにポイントがあると思う。

 

日常生活で出来ている事、上手くいっていることがあっても意識はそこにいかずに、「上手くいかない、上手く出来ない」にいってまっている。そしてその点にばかり執着して一人でずっと考えているのではないか。これが自己嫌悪、自己否定に長い時間捕われてしまっている状態であろう。

 

良くない状態だけを日常生活の場面から選び取って、その上で苦しんでしまっているのだ。自分からその状態を選んでしまっている。

 

ほんの一時、自分の良くない点を自覚することは誰でもある。それだけならまだしも、長い時間、または複数回に亘って自己嫌悪、自己否定が続くようであれば、それはきっと執着をしている状態なんだと思う。

 

執着と言うと言葉が良くないかもしれないけど、言い換えれば没頭する力が強いともいえる。良くない所に没頭してしまっているのだ。

 

何かいい所をみつけてそこに没頭してみよう。