感情は一時的に感じているだけのもの

自分の感情の動きを観察してみよう。本当に移ろいやすい事がよく分かる。川の水のように、雲のように、どんどんと出ては消え、その存在を変えていく。

 

気が付くとあれこれと考えていて先ほどまで自分が考えていた感じていた事なんて気が付いたら頭の中に無くなって、今は全く違った事を考えていると言った事も何度も経験するはず。

 

感情なんてその程度のものだと思えるとだんだんと冷静な自分を保てるようになってくる。嫌思いに支配されたとしても、「ああ、今はこんな風にどんよりとしているけれどそのうち変わる」なんて言う風に自分の事をある程度の余裕を持って受け止められるようになる。一歩離れて自分自身を見ている様なイメージ。

 

感情の動きを観察するとは、一見難しいように思うけれどそんなに大変な事ではない。ときどき、「自分は今どんなことは感じているだろう?」と自分の気持ちに意識を向けてみる。そして1日のうちにこれを何度もやってみる。そうする事で自分が何を感じていて、どんな風に感じた事が移り変わったかが分かる。

 

自己嫌悪や自己否定が襲ってきたら、そのままストレートに感じていよう。無理に抑圧する必要はない。「あ、今、自己嫌悪、自己否定を感じているなあ」と言った具合で構わない。

 

そしてその後しばらくしてもう一度自己嫌悪、自己否定の感情があるかどうか自分の気持ちを考えてみよう。

 

さっきまでの自己否定、自己嫌悪っていつの間にか消えていて、全然別の事を考えては居ないだろうか。きっとそうだと思う。いつの間にか感情というのは移り変わってしまうのだ。そしてこれが1日に何度も起きている。

 

朝、会社に(学校に)行きたくないと思いつつも行けば、行ったで何とかなっているはず。毎朝「行きたくない」と思っていながら通勤、通学をしている。そして職場や学校にたどり着いて1日何とか過ごせているのだ。

 

いつも「行きたくない」と、思っているだけ。行けば何とかなるものなのだ。だから、どんな事を感じていようがとりあえず行けばよい。それだけだ。職場、学校など目的地にたどり着いてしまえばそれで何とかなる。

 

「行きたくない」感じるのは別に問題ではない。無理に行きたくないと思ってはダメだとかいって自分の感情を否定しない事が大切。感じるままに感じていれば良いのだ。自然な自分の感情は大事にした方が良い。

 

特に嫌な感情には支配されないようにしたい。ものすごく辛くなってしまうからある程度は距離を置こう。それらを感じても、心のどこかで少し、「この感情は少ししたらどこかえ行ってしまい消える」と、意識の片隅に持っておくといい。そのほうが感情にどっぷり浸からなくて済む。

 

やはり感情は一時的に自分の中に浮かぶだけのもの。

 

 

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