目の前の事から逃げてしまうとき
何もしたくない、人と会いたくないとかときどきは誰でも思うけど、それが継続的にずっと思っているなら、きっと本音は別の所にあるのだと思う。
本音を上手く言い表せなくて、何もしたくないとか人と会いたくないとか言う言葉を持ち出してきているのだと思う。
本音というのはいつもきちんと言葉で表現できるものではないみたい。それか、なかなか自分の本心が上手く理解できなくて実際に感じている事とはちょっと違う事を言葉にしてしまうみたい。
何もしたくない、人と会いたくないという言葉の中にはもっと奥底に、今の事から逃げたいという思いが埋まっているのだと思う。目の前にある事、やる必要に迫られている事をやらずにその事から離れたい逃げたしたいというのが本音ではないか。
こういった現象がよく表れるのがきっと仕事の時なんだと思う。おそらく手をつける前から、何も始まる前から自分の想像とか、人がやっているのを見てそれだけで怖くなってしまう。そして取り組む事が出来なくなってしまっている状態なんだと思う。
たぶんそうやって逃げたくなったり、実際に逃げてしまったことって過去にあると思う。一度逃げると逃げ癖が付いて、仕事に限らず人間関係でも生活でもいろんな所で逃げるようになる。
最終的には、何もせず一人家でじっとしているしかなくなってしまう。一切何にも起こらない自分だけの世界に閉じこもる事になる。これが厄介で、ある意味、非常に快適な状況であるためその生活が止められなくなってしまうのだ。自分一人の世界で誰にも邪魔されずに居られるので、嫌な事から逃げたい人にとってはうってつけの環境。
何でも逃げたがる人ってほんとうにすべての事から逃げるようになってしまう。一切の人間関係からも逃げるので、一人でしか居られなくなる。
孤独を好む人であっても、ごくたまには一部の人とは会う事だってあるはず。人間関係から逃げるとそういった事すらも無くなってしまう。
逃げの果てって最終的には何もせず一人でじっとしている事しかなくなる。一切のリスクから遠ざかるとはきっとそういう事。