意識しないと目に入らない

朝は早めに家を出る。混雑した通勤電車に乗るのが嫌なので少しでもすいている時間を狙っての事だ。しかしそのまま会社には行かない。既に偉い人が出勤しているので自分まで会社にいたら、朝っぱらから会社の中に二人だけでいることになってしまうのだ。それはなんかいたたまれない。そこでどうしようかと考えて喫茶店に行くようになったのだ。しかしそれまで全く喫茶店に行かなかったので、喫茶店に行くという発想がなかった。喫茶店に行くようになるまでは近くに設置してあるベンチの様なところに座ってボーッとしていたのだ。そのときには、真冬もこんなところに座って時間をつぶすなんて寒くて辛いだろう。さて、どうにかして寒さをしのぐ方法はないかと本気で考えた。そして2〜3日経ってから、そうか喫茶店に行けば良いのか。と気が付いたのだ。しかも喫茶店は会社に行くまでの道に何カ所もあるのにその存在に全然気が付いてもいなかった。これは我ながらびっくりした。ここまで気が付かなかったのかと。そうすると、今まではこの世に喫茶店が存在していない世界を生きていたも同然。何だかすごい。  今の生活だって存在しているのに気が付かない物がまだまだあるのだろう。周囲をよくよく見渡すと様々な物が存在し、自分がそれらに囲まれている事に気が付けば、きっと世の中は違って見えるかもしれない。なんだか記事の終わりに壮大な事を書いてしまった。