自分を知るためにできること

自分の心境を良く観察すると自分を知る事が出来る。何かが起きた時に、それを見てどう感じるかを知る事で自分がどんな価値観、要求、心構えをしているかがわかる。

 

ただ観察するのみではなく、気が付いた事は書いてみよう。書き出して言葉にする事でより自分の事が明確になる。自分を観察して何か気が付いても頭の中で思っているよりは書いた方がよりきちんとした理解に繋がるだろう。文字に起こしてきちんと存在を明確にしたので、はっきりと認識しやすくなる。

 

そうやって自分の心の動きを観察してどう感じたか、どんな心の動きがあったかを認識するとどんどん自分が分かる。

 

例えば、何かをやっていて上手くいかなかった時にものすごく腹が立ったのであれば、いつも上手くいって当然。失敗しなくて当たり前だと言う前提のもとに行きているのだ。上手くいってほしいのにそうはいかなくて腹を立てているのだから、自分の思った通りに事が進むのが当然だと思っているのだ。一方で上手くいかなくても腹が立たない人だっている。そういう人は失敗する事もある。それは当たり前の事だと思っているのだ。

 

そうなると上手くいっても決して嬉しくもないのかもしれない。上手くいって当たり前なのだからそれが普通という事になってしまう。要求事項が難しい事になると腹が立つだけでなく、喜べる事も少なくなる。傲慢になるという事かもしれない。

 

自分が腹を立てている事に付いて注目すると、特に自分の事が見えると思う。自分にとっても当たり前が実現しなかった時に腹が立つのだから、その自分に取っての当たり前がはっきりと認識できる機会となるのだ。

 

自分を知る事に付いてもう一つ。

心の動きだけでなく、自分の行動に付いても観察してみよう。自分の行動は自分の内面に寄って決定されるので、自分の振る舞いを見ていれば自分の内面を見る事が出来るのだと思う。

 

人間は自分の意志を満たすため動くので、自分の行動を見ていく事で自分が何を求め、何がしたいのか(どんな状態でいたいのか)が分かってくる。自覚がなくてもいつもそれら自分の意志を求めた行動を取り続けているのだ。

 

自分がそう思ってなくても、行動は内面によって実行に移されてきちんと実現している。変わらなきゃ変わらなきゃと思って変わらないのも、実はそんなに変わりたいと思っていないのではないか。変わるために行動できないのであれば、実はそんなに変わりたくないのではないか。

 

自分の中にも外にも、きちんと自分の本音が存在しているのだ。

 

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